こんにちは、ロボマインドの田方です。
今日の話は、この本
「マスター・アルゴリズム」から始めます。
この本が発売されたのは、2015年。
人工知能の未来について語った本で、ビル・ゲイツに絶賛されて、ベストセラーになった本です。
でも、日本語訳は、まだ出ていないです。
人工知能って、国によって、考えが大きく違うんですよ。
その違いで、翻訳されたりされなかったりするんです。
たとえば、ヨーロッパは保守的で、規制強化の考えが強いので、ドイツやフランスでも、翻訳されてません。
それが、ロシアだと、プーチン大統領が、「AIを制する者が世界を制する」ってスピーチする国ですから、この本も、すぐにロシア語に翻訳されました。
そして、今、AIに最も積極的なのは中国です。
この本も、いち早く、中国語にも翻訳されています。
あるとき、習近平氏のインタビューがあったらしいんですけど、
習近平氏の書斎の本棚に、この「マスター・アルゴリズム」が置いてあったらしいんですよ。
これを見つけて、習近平は、マジでAIで世界征服を企んでるって、ネットで話題になったんですよ。
今、米中の覇権争いの時代となっていますけども、AIが、次の覇権のキーとなるのは、間違いないことです。
そのぐらい話題となった、この「マスター・アルゴリズム」
いったい何が書いてあるのでしょう。
「アルゴリズム」っていうのは、数学の問題の解き方とか、手法っていう意味で、
いってみれば、コンピュータで問題を解く方法のことです。
で、この本には、今までのAIのアルゴリズムが分かりやすく紹介されてまして、
そして、まだ見つかってない究極のアルゴリズムについて語った本なんです。
それが「マスター・アルゴリズム」です。
では、その究極のアルゴリズムって、どういうものでしょう。
まず、この本では、今までの人工知能のアルゴリズムを5つに分類しています。
皆さんも聞いたことがあると思いますが、最近話題のディープラーニングとか、
それから遺伝的アルゴリズムとか、そういったAIのアルゴリズムを紹介してるんです。
で、これらを使えば、たとえば囲碁や将棋で人間に勝ったり、
画像認識で犬とか猫かを判定できるってことです。
特定の分野に絞れば、人間を超えるAIは、既にできています。
でも、僕らが望んでるAIって、そんな、何か一つのことだけできるAIじゃないですよね。
そうじゃなくて、たとえば、コーヒーを作ってくれたり、
洗剤が切れそうになったら、自分で、買ってきてくれたり、
そんなAIがあればいいですよね。
それとか、調べものの手伝いをしてくれたり、
時には、話し相手になってくれたり、
そんなAIがいてくれたら嬉しいですよね。
こんな、人間のように、何でもできるAIのことを、汎用人工知能といいます。
そして、これこそが、マスター・アルゴリズムなんです。
実はね、この本には、マスター・アルゴリズムの具体的な作り方は書いてないんです。
たぶん、習近平は、これ読んで、がっかりしたと思いますけどもねぇ。
では、人間なら簡単にできることが、なぜ、AIには、できないんでしょう。
それは、人間は、この現実の世界の中で生きているからです。
AIは、2次元画像の中とかで生きています。
2次元の世界の中のことしか理解できません。
2次元画像で猫や犬と判別できても、それが3次元の立体だということは理解してません。
できるのは、単に、画像と、猫という記号とを結ぶ付けることだけです。
では、どうすれば人間のようなAIができるのでしょうか。
それは、人間と同じ世界で学習させなければならないのです。
重要なのは、AIのアルゴリズムじゃなくて、AIを、どの世界で学習させることかってことなんです。
そして、それをしているのがロボマインド・プロジェクトなのです。
このYouTubeチャンネルでは、マスター・アルゴリズムの具体的な作り方を紹介して行こうと思っています。
あの、習近平が、喉から手が出るほど欲しがってる世界を支配する方法です。
興味がある人は、ぜひ、チャンネル登録お願いします。
それから、もし、習近平のお知り合いの方がいれば、ぜひ、チャンネル登録するようにいってあげてください。
次回は、AIを現実世界へ適用する方法、チューリングテストについてお話しようと思います。
それでは、次回、また、お会いしましょう。