ロボマインド・プロジェクト、第162弾!
こんにちは、ロボマインドの田方です。
田方流、オリジナルのアイデアの出し方の続きです。
僕がYouTubeでしゃべってる内容って、本には書いてない話ばかりです。
ほとんどは、オリジナルのアイデアです。
それじゃぁ、全く新しいアイデアって、どうやって出すことができるのかって話です。
想像を超えた結果を出してる人って、やっぱり、想像を超えたことやってるんですよね。
一流のスポーツ選手とか、やっぱり普通じゃないです。
前回、イチロー選手のカレーの話を紹介しました。
美味しいから食べるとか、栄養を付けるために食べるとか、そんなんじゃないんですよね。
カレーの味で、バッティングフォームを調整するって、もう、意味が分からないですよね。
今回紹介するのは、ある武道家の話です。
この話、出所が不明で、誰のことかも分からないんですけど、個人的に、物凄く衝撃を受けた話なんです。
なんでも、その人は、武道の達人だそうです。
いろんな師匠について、あらゆる訓練を学んだそうです。
それで達人レベルに達したそうですけど、その人は、全然、満足しなかったそうです。
もっと、人間離れした能力を身に着けたいって思ったそうです。
そこでその人がやったのは、他の動物とか昆虫とかを観察したそうです。
たとえば、バッタがどうやってジャンプするとか、足の動きとか、観察して、それを真似して訓練したそうです。
そしたら、さらにジャンプできるようになったそうです。
「んな、アホな」って、思うと思います。
そもそも、人間とバッタじゃ、体の構造が全く違うしって、思うのが普通でしょ。
でも、僕は、この話聞いて、「スゲェ!」って感動したんですよ。
人間離れした能力を得るには、人間に習ってたらダメなんですよねぇ。
根本的に新しいことって、こうやって手に入れるんですよ。
この話をしたのは、犬語の話を思い出したからです。
言語がどのように進化したか、人間以前の言語はどうだったか、そんなこと、本を読んでも書いてなかったんですよ。
誰も知らないからです。
そこで、犬に教えてもらうことにしたんです。
僕は、言語の基本構造を、犬に習ったんですよ。
今回のテーマは、犬語です。
それでは、始めましょう!
僕がずっと考えてたのは、主観から見た世界です。
客観的な世界って、科学が扱う世界です。
大きさとか重さとか、音や光がある世界です。
でも、僕らが見て、感じてる世界は、主観の世界です。
でも、主観って、科学は全く扱ってないんですよ。
他人が、心の中でどう思ってるのかって、客観的に検証できないですから。
客観的に検証できないと、他と比べたり、分析もできないんですよ。
自分がこう感じるってだけじゃ、それ以上、心を解明できないんです。
でも、なんとか心の仕組みを解明する方法はないかって、探してたんですよ。
どっかに、とっかかりは無いかって考えてたんです。
そこで思いついたのが生物の進化でした。
生物って進化して、今の人間になりましたよね。
生命の誕生は海の中だそうです。
海の中で魚まで進化したそうです。
その魚が陸に上がって、両生類、爬虫類、哺乳類って進化しました。
哺乳類は、ネズミ、ウサギ、犬、サル、人間って進化してきました。
なぜ、進化したって分かったかって言うと、化石が残ってるからですよね。
客観的に観測できるものがあるから、進化は科学で扱ってるわけです。
生物の外観は、進化によって変化してきました。
じゃぁ、その生物が感じてる世界も変化してるはずですよね。
つまり、主観が感じる世界も、進化してるはずです。
でも、まぁ、人間の主観すら科学が扱ってないんですから、主観がどんなふうに進化したなんか、誰も考えたことないんですよ。
僕は、それについて考えてみたんですよ。
進化って、古いものを捨てて、新しい機能を手に入れたわけじゃないんですよ。
古いものを変形させて進化するんですよ。
魚のヒレが、足になって陸に上がったんですよ。
後ろ足で立ち上がるようになって、前足が手になったんですよ。
つまり、基本的な構造は変わらないんです。
これが進化です。
それは、脳もおんなじです。
これは、脳の進化の系統図です。
古い脳がどんどん変形していってるのが、よくわかりますよね。
形や大きさはちがうけれど、基本的な構造は同じなんです。
大脳は、魚類からあるんですけど、哺乳類になって、急速に大きくなってますよね。
ヒトになると、大脳の内でも、前頭葉がものすごく大きくなっていますよね。
この、外の世界は、脳で認識しますよね。
脳は、進化しても、基本構造は変わらないです。
つまり、古い機能も持ち続けてます。
これ、どういうことか分かりますか?
今、僕らは、世界を見て、認識してますよね。
それは、人の脳を使って認識してますよね。
当たり前ですけど。
でも、この人の脳は、古い動物の脳も、同時に機能してるんですよ。
ヒトしか持ってない機能と、動物でも持ってる機能の両方を使って、認識してるんですよ。
ということはですよ。
ヒト特有の機能を使わなければ、動物がどうやって世界を認識してたか分かるわけです。
何が言いたいか、分かってきまっしたか?
もう少し説明しますよ。
じゃぁ、ヒト特有の機能って何ですか?
人間しか持ってなくて、人間以外の動物が持ってない機能です。
いろいろありますけど、一番は、言葉ですよね。
じゃぁ、その言葉を使わないとどうなります?
人間が普段、使ってる機能以外を使って世界を認識することになりますよね。
そうしたら、人間以前の動物が、どんな風に世界を認識してるのか分かるんじゃないですか。
つまり、人間と動物の心の違いを、経験できるんですよ。
科学じゃ、主観は観測できないって言われてました。
観測できないから、比較したり、分析できないって言われてました。
でも、こうやれば、人間と動物の主観を比較できるんですよ。
それで、僕は、犬語で生活するようになったんです。
何で犬かって言うと、当時、犬を飼ってたからだけなんですけどね。
一時期、犬になりきって、暮らしてみました。
四つん這いになって歩くとかじゃないです。
言葉を全て犬語にしたんです。
実際に口にも出さないですよ。
頭の中で犬語で思って見るだけです。
コンビニとかで、新製品のポテチ見つけたら、ウマそう、「ワン!」って言ったりするわけです。
犬って、ワンワンとかウーとか、そんなの言葉しかないでしょ。
そんな言葉しかないっていうのは、ちょっと、正確な表現じゃないです。
犬の頭の中にあるのを表現するには、ワンワンとウーウーで事足りるってことなんです。
ワンワンとウーウーって、何か、外界に反応してるわけです。
つまり、犬は今、現在起こってる出来事しか認識してないわけです。
犬の認識する世界には、今、しかないわけです。
過去とか未来はないんです。
昨日は楽しかったなぁとか、明日は何して遊ぼうかなとかって思わないわけです。
これが、動物の認識する世界です。
こうやって、人間が感じてることと、犬が感じてる世界を比較することで、心の仕組みが少しずつ分かって来たんですよ。
まず、心に絶対必要な機能は、目の前の今、現在の状況を認識する仕組みだって。
それと、過去や未来を認識する仕組みは、どうやら、別の機能だって分かって来るわけです。
ヒトは、その仕組みを進化の過程で手に入れたって。
こうやって、心の設計図が出来てくるんですよ。
こんな心の設計図、図書館で探しても、絶対、見つからないんですよ。
あるのは、自分の頭の中だったんですよ。
それも、ただ考えたんじゃ、見えてこないんです。
犬になりきって、人間と犬の両方の主観を経験して、ようやく見えてくるんですよ。
この世の誰も知らない、全くオリジナルのアイデアって、こうやって生み出すんです。
他人のアイデアを組み合わせたって、根本的に新しいアイデアなんか、生まれないんですよ。
自分が人間だって思ってたら、人間のアイデアしか出ないですよ。
人間離れしたアイデアは、人間以外にならないと見えてこないんですよ。
犬でもバッタでも、なんでもなればいいんですよ。
ただ、この方法は、一つ、大きな問題があります。
それは、確実に、友達が離れていくってことです。
バッタみたいにジャンプするヤツとは、あんまし友達になりたくないですしねぇ。
友達が、急に犬語をしゃべり始めたら、僕やったら、付き合いやめますねぇ。
あっ、そうか!
それで、それで、僕は、友達いなかいんかぁ。
さて、今回の話、役に立ちましたかねぇ。
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それから、このチャンネルが本になりました。
説明欄にリンクを張ってますので、よかったら読んでください。
それでは、次回も、お楽しみに!