ロボマインド・プロジェクト、第223弾!
こんにちは、ロボマインドの田方です。
「脳を120%解放した女」シリーズ、今回が最終回です。
このシリーズ、テーマは魂です。
ただ、魂は右脳に宿るとかいいながら、今まで、左脳の話ばかりしてきました。
でも、今回は違います。
今までの話は、今回のためにありました。
いよいよ、魂とは何か、何のためにあるのか、徹底的に検証していこうと思います。
これが、今回のテーマです。
魂とは何か
それでは、始めましょう!
人類は、科学のおかげで発展してきましたよね。
ただ、現代は、科学を中心に考えすぎじゃないかって思うんですよ。
つまり、科学で扱える物ものと、それ以外って分け方になってるんですよ。
こんな大雑把な分け方じゃ、大事なものを見落とすと思うんですよ。
それじゃぁ、何を中心に考えればいいんでしょう。
それは、やっぱり人間です。
僕は、人が認識できるものを中心に世界を整理すべきと考えるんです。
さて、こっからが本題です。
脳は、目や耳などの外界からのデータを基に、頭の中に仮想世界を作り上げます。
頭の中の仮想世界を介して現実世界を認識するわけです。
このシステムのことを、僕は世界認識システムって呼んでます。
世界認識システムの基になってるのは、意識の仮想世界仮説です。
意識の仮想世界仮説に関しては、この本に詳しく書いてありますので、良かったら読んでください。
さて、人が生れたとき、脳の中の世界認識システムが起動して、現実世界を学習し始めます。
頭の中に現実世界を再現しようとするわけです。
そうやって、現実世界を上手く再現できて、初めて、僕らは、世界を認識できるようになります。
つまり、僕らは、世界認識システムを介してしか、世界を認識できないんです。
世界認識システムが、どうやって世界を認識するかは、前回、第222回「脳を120%解放した女③」で詳しく解説しましたけど、簡単に復習しておきます。
世界認識システムは、基本概念で世界を分析します。
最初は、比べるって基本概念から始まります。
次に、比べるを使って、順番概念を作ります。
この順番って概念を使って、世界を認識していくわけです。
たとえば、自分を中心とした距離とか、空間的な広がりって感じれるようになります。
そこから、3次元空間の中に自分がいるって感じることができます。
世界の中に自分がいるってのは、世界と自分とを分離して認識するってことです。
さらに、過去に経験した出来事を、起った順に並べることで、時間って概念も生まれます。
過去から、現在、未来へと連なる時間の流れを感じれるようになります。
こうやって、基本概念で世界を再現して、世界を認識するわけです。
さて、今、説明したのは、どれも現実の物理世界に存在するものですよね。
目や耳は、物理世界を知覚して仮想世界を作り上げるから、そうなるのは当たり前です。
頭の中の仮想世界を認識するのは意識です。
ただ、意識は、現実世界にないことも想像できます。
たとえば、時間は過去から未来へと流れますけど、想像するだけなら、未来から過去に流れる時間も想像できますよね。
たとえば、タイムマシーンとかです。
科学的には、あり得ないことですけど、想像できるってことです。
ただ、想像できると言っても、何でも想像できるわけじゃありません。
たとえば、3次元空間ってのは、直線の1次元、平面の2次元、立体の3次元ですよね。
その3次元を、時間軸に沿って並べたら4次元になりますよね。
ここまでは想像できますよね。
じゃぁ、もう一次元増やしてみましょう。
って、言われても、上手く想像できないですよね。
なぜかと言うと、世界認識システムがそうできてないからです。
つまり、想像できるといっても、世界認識システムが再現できる範囲でしか想像できないんです。
最初に、人が認識できるものを中心に考えるべきって言いましたよね。
これは、言い換えたら、脳が認識できるものを中心に考えるべきってことです。
脳が認識できるものを全体とすべきってことです。
人は、世界認識システムを使って世界を認識してましたよね。
ただ、この世界認識システムは、左脳にあります。
つまり、今までの話には、右脳が認識してるものが抜けていました。
じゃぁ、右脳が認識するものって何でしょう?
ここで、今回のシリーズの主人公、ジル・ボルト・テイラーが出てくるわけです。
彼女は、左脳に脳卒中を起こしました。
その時、自分の体が溶け出して、自分の体の境界がわからなくなりました。
そして、自分が自分の体を抜け出して、どんどん大きくなるのを感じました。
これは、自分と世界とを区別して管理する世界認識システムの機能が低下したからです。
やがて、世界認識システムが完全に停止したとき、自分が世界と完全に一体となったと感じました。
その時感じたのは、大きなエネルギーだけだったと言います。
そして、完全な自分と、安心を感じて、この上ない幸福感を感じたと言います。
ここで、意識が感じるものを整理しときます。
目や耳といった知覚から感じるのは、脳の外の現実世界です。
それとは別に、恐怖とか安心とかって感情も感じますよね。
これは、脳の中、たとえば偏桃体で発生します。
つまり、意識は、脳の外と内にあるものを感じるわけです。
これが、意識が感じる全体です。
さて、ジルは、左脳の世界認識システムが停止することで、脳の外の現実世界の情報を処理できなくなったようです。
その代わり、意識は、右脳からの情報を直に受け取るようになりました。
そして、何か大きなエネルギーを感じました。
このエネルギーというのが、魂なんでしょうか?
ここで、僕の幽体離脱の体験談をお話しようと思います。
幽体離脱っていうのは、体から、魂が抜け出る現象のことです。
寝てたら幽体離脱して、自分が寝てる姿を、天井から見たとかって話、聞いたこと、ありますよね。
僕のは、そういうのとはちょっと違います。
あれは、幼稚園の頃だったと思います。
夜寝るとき、深い眠りに落ちる直前です。
自分の魂が、自分の体を抜けて、自由に飛び回ってる夢を見ました。
ただ、現実世界を飛び回ってるわけじゃなくて、そんな感覚を感じただけです。
だから、見える景色は、なんか明るい空間を飛び回ってるって感じでした。
夢の中で、「あっ、これ、夢の中や」って気付くことって、ありますよね。
あれと同じで、その時、夢の中で意識が戻ったんですよ。
その時に思ったのは、「あっ、これ、久しぶりやなぁ」ってことです。
「この感覚、赤ちゃんの時、いっつもなってたわ」って思い出したんです。
赤ちゃんの頃は、昼間は体に入ってて、夜、体から抜け出してたんを思い出したんですよ。
それから、昔、体に戻ろうとしたとき、ふと、思ったことも思い出しました。
それは、「今回の人生は、僕は、この体なんやなぁ。なんで、ケイちゃんじゃないんやろなぁって」
ケイちゃんってのは、よく遊んでた友達です。
戻る体が決まってるのが、不思議やったんですよねぇ。
別の体でもよかったのになぁって。
久しぶりに幽体離脱して、いろんな事を思い出しました。
次の日も、また、あの体験をしよって思ったんですけど、もう、二度と、それを体験をすることはなかったです。
赤ちゃんの時、自分から抜け出てたのが魂なのかどうかは分からないです。
ただ、成長すると、魂と体が結びついて、魂は体から抜けれなくなるみたいです。
その時期って、たぶん、言葉を話すようになる頃やと思うんですよ。
もっと正確にいうと、左脳で、世界認識システムが完成した頃やと思うんです。
世界認識システムは、自分を世界から切り出して、自分と世界とを区別します。
ここで言う自分っていうのは、体と魂の両方です。
体と魂が一体となってるわけです。
それを、世界から切り離して認識するわけです。
そうなると、体と魂とを切り離すことができなくなるんです。
これが、世界認識システムの完成です。
それから、世界認識システムは、自分だけじゃなくて、あらゆる物を世界から切り出します。
そして名前を付けます。
これが、言葉を理解するってことです。
人は、考えるとき、言葉で考えますよね。
言葉で考えるってのは、世界認識システムをつかって考えてるってことです。
こうやって、人は、世界認識システムを通してしか、世界を認識できなくなるわけです。
僕が夜中に抜け出てたのは、言葉をしゃべる前、まだ、世界認識システムが完成する前です。
まだ、体と魂と世界が分かれてない頃です。
体と魂と世界の境目が曖昧だった頃です。
だから、簡単に魂が体から抜け出たんやと思います。
この世界認識システムがあるのは左脳です。
世界認識システムが完成すると、意識は、左脳を介してしか世界を認識できなくなります。
そうなると、右脳からの情報を直接、感じれなくなってくるようです。
感じれるとしても、右脳の発するエネルギーのようなものだけなんでしょう。
それを、言葉で表現すると、直観とか、ワクワクとか、ひらめきとかになるんだとだと思います。
それは、世界認識システムが理解できるものとは根本的に違います。
比べたり、並べたりするものじゃないってことです。
ロボマインドのマインド・エンジンは、完全に、左脳の世界認識システムです。
コンピュータで実現しますから、比べたり、並べたりできるものに限られます。
マインド・エンジンは、人間のように自然な会話ができるシステムを目指しています。
たぶん、それは実現できると思います。
いずれ、マインド・エンジンを搭載したロボットができると思います。
ただ、そのロボットとしばらく暮らしてたら、どこか、人間とは違うものを感じるようになるんじゃないかなって思ってます。
おそらく、それこそが、人間しか持ち得ない、本当の人間らしさなのかも知れません。
たぶん、それが、魂というものなのでしょう。
最後に、もう一つ、僕の体験談をお話して終わりにしようと思います。
それは、ロボマインド・プロジェクトの構想を思いついた20年前のことです。
それは、思いついたというか、ある日、突然、降りてきました。
ロボットの心を作るっていうアイデアです。
心の仕組みが見えた気がしました。
どうやったら心を実現できるか、次から次へとアイデアが湧いてきて、興奮してワクワクしたのを覚えています。
これこそ、自分がやるべきことだって思いました。
それと同時に、強烈な自己否定も感じました。
やろうとしてるのは、人類が今まで成し遂げたこともないようなことです。
そんなこと、出来るはずない。
プログラミングすら、したことないのに。
30にもなって、今さら、新しいことに挑戦するなんて、遅すぎるわって。
たぶん、この否定の感情は、左脳の世界認識システムによるものでしょう。
今までの経験と、他人との比較による適切な予測です。
そんなのを全く無視して、右脳が発してたのが、直観によるひらめきとワクワクです。
何の根拠もないけど、自分ならできるって自信も感じてました。
その二つの感情にさいなまれて、僕は居ても立っても居られなくて、部屋の中をぐるぐる歩き回ってました。
もし、あの時、左脳の世界認識システムにしたがってサラリーマンを続けてたら、今、こうしてYouTubeでしゃべってるなんてこと、絶対なかったと思います。
理屈とは違うところで、自分を突き動かすエネルギー。
それこそが、魂が発してるエネルギーだと思います。
もし、皆さんも、そんなエネルギーを感じたとしたら、騙されたと思って、魂の望む方に進んでみてください。
だって、理屈通りに生きるなんて、AIでもできることですから。
AIじゃ、決して持つことができない「魂」に従って生きないと、人間として生まれてきた意味がないじゃないですか。
はい、今回の動画が面白かったら、チャンネル登録、高評価お願いしますね。
それじゃぁ、次回も、おっ楽しみに!