ロボマインド・プロジェクト、第233弾!
こんにちは、ロボマインドの田方です。
このチャンネル、僕らが開発してる心のシステムを紹介するのが目的です。
たまに、心とか何かとか、魂は存在するのかってスピリチュアルなことも考察します。
でも、メインは、あくまでもシステムです。
ただ、人気なのは、心とか魂の方なんですよねぇ。
皆さん、システムには、あんまり、興味がないみたいなんですよ。
わかりました。
皆さんが、そっちを望むなら、そっちをやります。
最近の一番人気、「脳を120%解放した女」の続編です。
主人公はジル・ボルト・テイラー。
彼女は、ある日、脳卒中で左脳が停止してしまいました。
左脳には、世界認識システムがあります。
世界認識システムというのは、僕が作った造語です。
人は、世界認識システムを通して、世界を認識します。
自分は、今、どこにいて、何者なのかといったことです。
人は、この世界認識システムを持っているから、この社会で生きていけます。
ジルは、脳卒中で、この世界認識システムが停止してしまいました。
すると何が起こったでしょう?
まず、自分の体が溶け出すのを感じたそうです。
体の境界が無くなって、世界と一体となるのを感じたそうです。
そして、その時、この上ない幸福を感じました。
ジルは、脳科学者でもあります。
彼女の自叙伝を読むと、この時、何が起こったのか、脳科学者の視点から書かれていました。
そして、その中に、聞きなれない単語が出てきました。
「方向定位連合野」です。
脳のてっぺんのやや後方にあります。
彼女は、この方向定位連合野の機能が低下して、世界との一体感を感じたようです。
この方向定位連合野について調べると、どうも、宗教体験とか、悟りといったことに関係があるようです。
さらに調べてみると、僕が、かねがね疑問に思っていたことが分かってきたんですよ。
それは、幸せとか、楽しいって感情についてです。
幸せとか、楽しいって感情、よく考えると、不思議なんですよ。
他の感情とは、ちょっと違うんですよ。
たとえば、恐怖って感情なら、分かるんですよ。
生命の危機に直面したとき、恐怖を感じますよね。
命を守るために、恐怖って感情はありますよね。
嬉しいとか、悲しいも分かります。
価値のある物を手に入れれば嬉しいですし、それを失うと悲しいです。
自分にとってプラスかマイナスかで判断できる感情です。
でも、楽しいとか、幸せって、そういうのとはちょっと違います。
音楽を聞いたり、絵を描いたりとか、好きなことをするのは楽しいですよね。
好きな人に囲まれて、ありのままの自分でいられるって幸せですよね。
でも、これ、何のためにあるの?
何か得するの?
そういうんじゃないですよね。
これが今回のテーマです。
幸せって何?
それでは、始めましょう!
方向定位連合野は、左脳と右脳の両方にわたってあります。
右脳は、イメージとか空間把握に使われるって言いますよね。
方向定位連合野の右脳側は、この三次元空間っていう空間感覚を作り上げるそうです。
左脳側は、それを感じる身体感覚、自分の体といった感覚を作り上げるようです。
右脳が創り出した3次元空間に、左脳が作りだした自分の体を配置するわけです。
左脳が停止したジルは、方向定位連合野の左脳側の機能も停止したわけです。
つまり、自分の身体感覚を作り上げることができなくなったんです。
ただ、右脳は生きていました。
だから、世界という空間の感覚は残ってたんでしょう。
ただ、世界の中に、自分の体があるという感覚は、感じれなくなったみたいです。
自分の体の境界線が無くなったとも言ってます。
これに近い感覚、僕も経験したことがあります。
昔、よく金縛りにあったんですよ。
夜、眠りにつくとき、ふと、意識が戻る時があるんです。
こんなとき、気付いたら金縛りになって動けないんですよ。
そして、このとき、身体感覚が消えてるんですよ。
身体感覚が消えると言うか、今、どんな姿勢で寝てるのかとかが分からないんですよ。
体のどっちが下なのか、重力も感じなくて、宙に浮いてる感じがするんですよ。
たぶん、方向定位連合野が低下してて、身体感覚が無くなっていたんでしょう。
ただ、ジルのような幸福感を感じることはなかったです。
僕の場合、身体感覚だけが消えてたみたいです。
さて、じゃぁ、ジルが感じた幸福感って、どっから生まれるんでしょう。
この点について、考えて行きます。
脳の可塑性って言葉があります。
脳って、環境に順応する機能があるってことです。
世界認識システムは、この三次元世界に生れ落ちてから脳が作り上げます。
世界認識システムが、三次元世界を学習するわけです。
赤ちゃんは、ハイハイしたりして、この世界は、広がりのある空間があるって学習します。
積木を落として、重力があるって学習します。
昨日の出来事を思い出して、時間を理解します。
それじゃぁ、赤ちゃんが、一番最初に学習することって何でしょう。
それは、自分です。
世界の中に、自分がいるってことです。
自分と世界とを区別することです。
世界から、自分を切り出したわけです。
それじゃぁ、生まれる前の赤ちゃんは、どうでしょう。
赤ちゃんは、お母さんのお腹の中にいましたよね。
羊水の中で、安心しきって眠ってました。
それが、生まれた瞬間、この現実世界、三次元世界を経験するんです。
この世は、3次元だって学び始めるんです。
この世界には時間が流れてるって理解するんです。
空間や時間を理解するのが、世界認識システムです。
こうやって、世界を正しく認識できるようになるんです。
ここで、ちょっと思考実験をしてみます。
三次元世界以外の世界があるとしたら、僕らはどう感じるんでしょう?
7次元とか8次元の高次元の世界があったとして、その世界に行ったら、僕らはどんな経験するんでしょう?
ぼくねぇ、こういう話、大好きなんですよ。
異次元の世界とか、パラレルワールドとか。
こんなのは、テレビでは絶対に扱わないですけど、2chとか、ネットには、こんな話がいっぱい落ちてます。
最近は、都市伝説系YouTubenなんかが、そんな話をまとめてくれてるんですよ。
最近見た中にね、時空のはざまに紛れ込んだ人の話がありました。
その人は、寝てて夢の中で気が付いたら、何もない空間みたいなとこにいたらしいんですよ。
ここはどこやろうって思ってたら、向こうから、おっさんがやってきたんですよ。
ほんで、「地球人は、こんなとこにいたらアカンやろ」って怒られたそうです。
そのおっさんは、アロハシャツを着てて、顔はマイケル・ムーアそっくりやったそうです。
なんでも、そこは時空のはざまらしいです。
そのおっさんは、7次元とか8次元とか高次元の存在らしいんですよ。
でもそんな高次元の存在、僕ら3次元の意識じゃ認識できないんですよ。
それで、3次元の意識でも認識できるように、無理やり記憶の中から作り出したのが、なぜか、マイケル・ムーアやったそうです。
これ、2次元と3次元なら、もっと分かりやすいです。
2次元の平面の世界があったとします。
そこに住んでる人は、3次元が理解できません。
理解できるとしたら、2次元世界に投影された3次元の影ぐらいです。
たぶん、次元の低い方は、低次元で理解できる形でしか、高次元を理解できないんやと思います。
えーと、大分、話がそれてしまいました。
何が言いたいかって言うと、僕らの脳は、世界認識システムを使って、この3次元世界を認識するわけです。
でも、それは、たまたま生れ落ちたのが、3次元世界だからです。
もし、7次元とか8次元に生れてたら、7次元とか8次元の世界を認識できたはずです。
つまり、人間の脳は、もっと高次元まで認識できるのに、それを使わずに、切り捨ててるってことです。
いいですか。
世界認識システムは、まず、初めに世界と自分を分離しました。
これで、世界の中に自分がいるって理解できるようになりました。
今度は、積木やスプーンを触って感じることで、世界には、積木やスプーンがあるって理解できるようになりました。
つまり、自分だけじゃなくて、いろんな物を、世界から分離して、この三次元世界を理解できるようになったんです。
分離の次は比較です。
スプーンより積木の方が大きいとか、重いとか。
あらゆるものを比較します。
なぜなら、それが、世界認識システムの理解の仕方だからです。
自分は、誰々ちゃんより背が高いとか。
誰々君より足が速いとか。
これが、世界認識システムを使った理解の仕方です。
世界認識システムは、さらに感情も生み出しました。
誰々君より足が速くて嬉しいとか。
自分は、誰々よりテストの点が低くて悲しいとか
感情は、何をすべきか指し示します。
もっと勉強すべきとか。
これが、世界認識システムが作り出した世界です。
僕が、何を言いたいかわかりますか?
それは、もしかして、もっと他の理解の仕方があったんじゃないかってことです。
ジルは、左脳の世界認識システムが停止して、右脳だけで世界を認識しました。
世界認識システムが停止したので、他人と比較したりすることもありませんでした。
自分と世界とが分離してるとすら感じませんでした。
比較から生まれる感情も感じなかったんでしょう。
ジルはこう言ってます。
脳卒中で、今までのように動けなくないこと、上手くしゃべれないことは理解していました。
でも、だからと言って、自分が劣っているなんて、1ミリも思いませんでした。
自分は完璧で、満たされてるって感じていました。
たぶん、それは、母親の胎内にいたときの感覚と同じなんだと思います。
全て完璧で、満ち足りてる感覚です。
僕らは、世界認識システムを作り上げて、この三次元世界を理解できるようになりました。
でも、そのとき、多くの物も失ったんだと思います。
それでは、幸せとか、楽しいってどんな時に感じるでしょう。
たとえば、絵を描くのが好きな子が、夢中になって絵を描いてるときとかです。
気が付いたら、何時間も没頭してたりしてます。
楽しくて、無我夢中になってるんですよね。
時間を忘れてるってことです。
つまり、時間が消えてるんですよ。
思い出してください。
時間って、世界認識システムが作り出したものです。
たぶん、世界認識システムによって時間が作られたとき、大事な何かが切り捨てられたんですよ。
無我夢中で絵を描いてるその子は、きっと、そのとき、切り捨てられた大事なものに包まれてるんですよ。
ジルも同じようなことを言ってます。
左脳が完全に停止したとき、彼女は、時間の感覚が完全に消えたと言ってます。
今と言う瞬間が過去に流れ去るんじゃなくて、ただ、今という瞬間しか感じれなかったそうです。
それじゃぁ、他に、楽しいことって、どんなことがあるでしょう。
たとえば、仲間と一緒になって、スポーツの応援をしたり、ライブで踊ったりとか。
この時感じてるのは、仲間とか、音楽との一体感ですよね。
世界認識システムが最初にしたことを思い出してください。
それは、世界から自分を分離することでしたよね。
分離でなくて、一体となる感覚。
これは、かつての完璧だった自分を取り戻したってことじゃないでしょうか。
楽しいって感情は、そういうことじゃないかなって思うんですよ。
世界から分離して、比較する。
比較することから、嬉しいとか、悲しいとかって感情が生まれました。
勝ち負けの世界です。
比較する限り、どっちかが勝ちで、どっちかが負けです。
これが、世界認識システムの作り出した世界です。
勝ち負けは、すべきって行動を生み出します。
勝つためには、どう行動すべきかって。
時間を感じながら、すべき行動をするわけです。
その反対が楽しいです。
時間を忘れて夢中でする行動です。
この社会は、世界認識システムの上で成り立ってます。
でも、世界認識システムが切り捨てたところに、本当に大事なものがある気がします。
それを取り戻したとき、幸せを感じるんじゃないでしょうか。
この動画が、生きるうえで、なにか、ヒントになってくれればと思います。
はい、今回の動画が面白かったら、チャンネル登録、高評価、お願いしますね。
それじゃぁ、次回も、おっ楽しみに!