第238回 全盲者は、臨死体験で何を見たのか!② 体外離脱編


ロボマインド・プロジェクト、第238弾!
こんにちは、ロボマインドの田方です。

前回の動画「全盲者は、臨死体験で何を見たのか①」の続きです。
生まれながらに目が見えない人が、臨死体験で「見る」って体験をしたって話です。
前回の話は、何とか科学で説明できる話でした。
ですが、どうしても科学じゃ説明のつかない問題が残されました。
それは、体外離脱の話です。
体外離脱で見た光景が、第三者によって実際に確認されたって事例です。

たとえば、全盲の女性が手術中に体外離脱して、手術室に何人いて、どんな手術をしてたかをピタリと言い当てたって話があります。
他にも、全盲の女性が、医師のシャツが青かったことや、手術の器具の形や色を正確にいい当てた話もあります。

そんな例がいくつも報告されています。
こんなこと、本当に可能なんでしょうか?
前回の話は、脳内現象で説明できました。
でも、今回の話は、第三者によって確認されてます。
脳内現象じゃ、説明がつきません。
じゃぁ、どんなメカニズムで、それが可能なんでしょうか?
これが、今回のテーマです。
体外離脱
それでは、始めましょう!

さて、今回の話、臨死体験で起こったことです。
死んだ後の世界です。
科学では、死んだら終わりです。
この時点で、既に科学の範囲を超えています。
科学が扱うのは、この三次元世界です。
それを超えるということは、もっと高次元の世界があるっていえそうです。
僕らは、たまたま、三次元世界に生きてるから三次元しか認識できないわけです。
でも、じつは、もっと高次元の世界があるかもしれないってことです。

そうは言っても、高次元の世界なんか、想像できませんよね。
そこで、次元を落として考えてみます。
たとえば、僕らの住む世界が二次元とします。
二次元の住人が、三次元を認識する場合を考えてみます。

この図だと、赤い平面が、僕らが生きてる二次元の世界です。
そこに、三次元の物体である球体が現れたとします。
でも、僕らは三次元を理解できません。
僕らが理解できるのは、球体と二次元平面が交わった円の部分だけです。
このイメージで、高次元について考えていきます。

高次元の世界が存在するとします。
ただ、僕らは三次元世界に生きています。
三次元世界の物体は、分解していけば、分子、原子、量子といったものに還元できます。
この肉体も、音も光も全て、全て三次元世界に属しています。

じゃぁ、三次元に属していない世界って、あるんでしょうか?
たとえば、ゲームの中の世界はどうでしょう?
最近だと、メタバースとかです。
現実世界とは別に存在する世界と言えそうですよね。
ゲームのキャラクターは、分子や原子で出来てるわけじゃないですし。
どうも、ゲームの世界は、三次元に属してなさそうです。
じゃぁ、ゲームの世界と三次元世界の交わる所ってどこでしょう?

ゲームはコンピュータプログラムです。
コンピュータは「0」と「1」の情報で出来ています。
コンピュータ内では、たとえば「0」は0V、「1」は3.3Vと電圧で表現されます。
どうも、ここが三次元と高次元の交差するところのようです。
じゃぁ、人間で情報を扱うとすればどこでしょう?
それは、脳ですよね。
脳は、ニューロンの電気信号で情報を扱います。
どうも、高次元の世界とは、情報の世界と言えそうです。

さて、コンピュータの電源を落としました。
すると、今まで動いてたプログラムが停止しますよね。
情報が消えたわけです。
人が死んだとします。
心臓も脳の動きも止まって、その人の思考も感情も消えてしまいます。
これが死です。
死んだら、全て終わります。
三次元世界に限れば、この考えは正しいです。

死を、高次元も含んで考えてみましょう。
さっきの図で言えば、球体が移動したわけです。
円がだんだん小さくなって、点になって、最後には消えてしまいます。
これが死です。
三次元世界からは消えてしまいました。
でも、球体そのものは消えたわけじゃありません。
高次元には、まだ、存在すると言えます。
言ってみれば、これが死後の世界です。
じゃぁ、この高次元の存在、どうやれば、確認できるでしょうか?

今度は、別の視点から考えてみます。
前回、シナプスの狩り込みの話をしました。
脳には神経細胞があって、互いにシナプスで繋がっています。

シナプスの形成は、生後8か月がピークで、その後、10歳ぐらいまでで半減するそうです。
つまり、10歳までの環境で、必要なシナプスは強化され、必要ないシナプスが刈り取られるわけです。

人は、三次元世界に生れたので、三次元世界に必要なシナプスが強化されて、必要ないシナプスが刈り取られたわけです。
これって、とんでもないことを意味するんですけど、わかりましたか?

それは、本来の人間の脳の姿です。
人間の脳のは、本来、高次元の世界を認識できるってことです。
ただ、たまたま、三次元世界に生まれたので、その機能は使わないので刈り取られただけだってことです。

ただ、刈り取られたのは、ごく一部だけです。
たとえば、入力を最初に処理する部分だけ刈り取られます。
その奥にある機能は残ります。
前回、目が見えなくなると、たとえば縦線か横線かを判別する機能は消えるけれども、本質的な機能は残るって話をしました。
本質的な機能っていうのは、光と闇を認識する機能とかです。
そして、何か特殊な状況で、この機能が活性化することがあるわけです。
それが、臨死体験です。
だから、全盲の人でも、臨死体験で光を見たわけです。

僕が思うに、発揮されてない機能って、いっぱいあると思うんですよ。
ただ、それはこの三次元世界にはつながっていません。
普通に生きてる限り、活性化しないだけだと思うんですよ。

今度は、逆に、三次元世界で強化された機能について考えます。
意識が認識できるものは、生まれる前から決まってるわけです。
だから、三次元世界を認識するには、感覚器からの情報を、意識が認識できる形に変換する必要があります。
それが仮想世界です。
目で見た現実世界を、頭の中に仮想世界として構築するわけです。
仮想世界は、意識が認識できるデータで作られます。
この仮想世界を介して、意識は、現実世界を認識するわけです。
これを意識の仮想世界仮説と言います。
詳しくは、この本に書いてますので、良かったら読んでください。

さて、高次元の世界を自由に生きている生命体があるとします。
高次元の生命体なので、肉体はありません。
ただし、自分という感覚、認識は持っています。
それを、魂と呼ぶことにしましょう。
さて、この魂が、三次元世界で生きたいと思ったとします。
どうすればいいでしょう?

それは、三次元世界の人間の脳に入ることです。
脳は、本来、高次元を認識できますから。
ただし、それは生まれる前の脳に限られます。
だから、魂は、お母さんのお腹の赤ちゃんの脳に入ります。

そして、赤ちゃんは、この世界に生まれました。
生れた赤ちゃんは、この三次元世界が理解できず、泣き出します。
でも、すぐに、仮想世界を作り始めます。
仮想世界を介して、三次元世界が、少しずつ理解できるようになります。
仮想世界が完成すると、魂は、この三次元世界こそが世界だと感じるようになります。

三次元世界が全てと感じるということは、高次元を感じれなくなるということです。
つまり、仮想世界が完成したということは、魂が、三次元の仮想世界に閉じ込められたことを意味します。
二度と、肉体から離れられなくなったということです。

これは、想像だけで言ってるわけじゃありません。
僕の実際の経験に基づく仮説です。
その話は、第223回「脳を120%解放した女」第4回で、語りました。
それは、幼稚園のとき経験した体外離脱の話です。
実際に、魂が体から飛び出したのかどうかは分かりません。
ただ、肉体から抜け出て、何もない明るい空間を自由に飛び回った夢を見たのは確かです。
その時、これは、赤ちゃんの時、毎晩、経験してたってことを思い出したんです。
それで、また、それを経験しようと思ったんですけど、残念ながら、それ以来、一度も体験することはなかったです。
たぶん、魂が完全に、三次元の仮想世界に閉じ込められたんでしょう。

「脳を120%解放した女」っていうのは、脳卒中を起こした脳科学者、ジル・ボルト・テイラーの話です。
ジルは、左脳が脳卒中になって、右脳だけの世界を体験しました。
その時体験したのは、体の境界が消えて、自分の体が世界に溶け出す感覚でした。
これは、おそらく、脳卒中で、仮想世界が崩壊したんだと思います。
そして、自分の体がどんどん大きくなって、やがて、世界と一体になるのを感じたそうです。
その時、ジルは、この上ない幸福感を感じたそうです。

仮想世界は、三次元世界で生きるために脳が作り上げたものです。
その仮想世界が崩壊し、魂が本来の自由を取り戻したんでしょう。
魂が属していた高次元の世界は、肉体という物がありません。
だから、世界と自分とを区別することすらしないのです。
その感覚を取り戻して、今まで感じたことのない幸福を感じたんでしょう。

さて、ようやく準備が整いました。
今回のテーマは、体外離脱です。

今までの話を整理すると、まず、この三次元世界より高次元の世界があるわけです。
それは、情報の世界です。
高次元の情報の世界と三次元世界を結び付けるのが脳です。
情報の世界にいた魂が、三次元世界の脳に入り込みます。
それが、意識です。
脳の中には三次元の仮想世界が作られて、意識は、仮想世界を介して三次元世界を認識します。
前回話しましたけど、卒業式の思い出を見る視点は、天井付近です。
これは、仮想世界を見るとき、全体を見渡せるように俯瞰的に見るからです。
おそらく、これが、三次元世界を認識するとき、一番自然な認識の仕方なんでしょう。

それから、魂の属する高次元の世界では、自分と世界とが一体となった世界です。
自分と他人とを区別したりしません。
ジルが脳卒中で経験したのが、まさに、世界と一体となった感覚でした。

脳は、仮想世界を創ることで三次元世界を理解できるようになりました。
その代わり、高次元と行き来できなくなりました。
ということは、仮想世界か消えると、再び高次元と行き来できるわけです。
それが起るとすれば、ジルのように脳卒中が起った時です。
それから、死んだとき。
または、それに近い体験。
つまり、臨死体験です。

おそらく、全身麻酔の手術など、脳の活動が抑えられると、仮想世界が弱くなるんでしょう。
つまり、魂を閉じ込めてた仮想世界の力が弱くなって、魂が抜け出やすくなるんでしょう。
そうやって、肉体から魂が抜け出て高次元を行き来できるようになった状態が体外離脱です。

高次元世界とは、自分と他人、自分と世界の区別が曖昧な世界です。
魂が出たり入ったり、世界と一体になったりする世界です。

さっき、僕が、赤ちゃんの時、魂が自由に体から抜け出た話をしましたよね。
あの時、もう一つ思い出したことがあったんですよ。
それは、魂が自分の体に戻る時、いっつも思ってたことです。
それは、「なんで、この体に戻るんやろ?なんで、他の子の体じゃないんやろ?」ってことです。
そう思ったってことは、本来、誰の体にも入れるんだと思うんですよ。

さて、本題です。
体外離脱した魂は、そういう状態にあったんだと思うんですよ。
つまり、他人の脳に入ることもできたんです。
何が言いたいかわかりますか?

魂って、意識のことですよね。
意識が認識するのは、脳の中の仮想世界でしたよね。
つまり、もし、他人の脳の中にはいれたとしたら、他人の仮想世界を見たんじゃないかってことです。

さっき、仮想世界を見るとき、全体を俯瞰して見るのが一番自然だっていいましたよね。
だから、卒業式の思い出は、天井から眺めた光景になるって。
これ、体外離脱した人も同じことを言っています。
手術されてる自分を、天井から眺めてたって。

これは、こう考えれば筋がとおります。
手術中に体外離脱して、たとえば、手術してる先生の脳に入り込んだんです。
そして、先生の仮想世界を見たんです。
それは、天井から俯瞰した手術されてる自分の光景です。

だから、その人の眼が見えなかったとしても、自分が見えたんです。
だって、その時みた仮想世界は、目が見える先生が作り出した仮想世界ですから。
だから、手術の器具の形や、色まで見えたんです。

さて、どうでしょう?
この仮説。
体外離脱現象を理論的に説明できたと思うんですけどねぇ。

はい、今回の動画が面白かったら、チャンネル登録、高評価お願いしますね。
それじゃぁ、次回も、おっ楽しみに!