ロボマインド・プロジェクト、第325弾!
こんにちは、ロボマインドの田方です。
第317回~319回で、AbemaTVで紹介されてた記憶喪失になった大庭さんを紹介しましたけど、今回も、同じシリーズからです。
一人は、顔を見分けることができない相貌失認です。
失顔症とも言われます。
およそ100人に一人いると言われています。
目は普通に見えるんですけど、顔だけがわからないそうです。
これは、どういうことでしょう。
もう一人は、文字を書くことができないディスクレシアです。
学習障害の一つで、3~7%ほどもいるそうです。
番組で紹介されてた濱口君は、絵がうまくて、画家として活躍してます。
それも、ボールペンで描く緻密な絵です。
それなのに、文字が書けないってどういうことでしょう?
これらの障害から、脳がどのようにして進化してきたかが見えてきました。
これを追及していくと、宇宙人による人類の遺伝子操作が見えてきたんです。
これが今回のテーマです。
宇宙人による遺伝子操作
顔が見えない失顔症
文字が読めないディクレシア
それでは、始めましょう!
相貌失認の女性、大和田さんは、顔や表情がわかりません。
一緒に暮らしてる家族の顔もわかりません。
父親は、ちょっと天然パーマで、そこから父親かなって推測できるだけです。
友達も、髪型とか体形で判断してるそうですけど、髪を切ったりするとわからなくなります。
こういった脳の機能障害って、脳の進化で整理すると理解しやすいです。
脳の進化って、こんな風に古い脳の上に新しい脳が覆いかぶさって進化してきました。
脳が損傷するとき、一番表にあるものの方が損傷しやすいですよね。
だから、脳機能障害でまず現れるのは、最近、つまり人間になってから獲得した部分です。
相貌失認の大和田さんは、服装とか髪型とかはわかります。
ただ、顔や表情だけがわからないわけです。
ということは、顔とか表情の認識って、人間になって獲得した機能といえそうです。
動物は持ってないわけです。
大和田さんは、服の柄とか髪型はわかるのに、顔はわからないって言っています。
一件、不思議に思いますけど、画像認識の能力で考えたらわかります。
どういうことかというと、服の柄とか髪型と、顔の違いって、細かさのレベルが全然違うでしょ。
たとえば、かわいい顔とブサイクな顔は全然違うっていいますけど、パーツの種類や位置はおんなじです。
ブサイク言うても、鼻がおでこについてるとかないでしょ。
耳が唇についてて、「コンニチハ」とか言うやつ、見たことないでしょ。
違うって言うても、数ミリぐらいです。
つまり、顔の違いを見極める能力は、服でいえば、シワの違いレベルです。
同じ画像認識でも、精度が全然違うってわかるでしょ。
じゃぁ、そんな服のシワレベルまで見極める画像認識機能って、なぜ、人間だけできるようになったんでしょう?
これには、僕は、一つの仮説を持ってるんですよ。
動物と人間の違いってなんでしょう。
まず、思いつくのが直立二足歩行ですよね。
二本足で立つことで、重い頭を支えることができて、脳が大きくなりました。
それから、のどの位置が下がって、さまざまな声を出せるようになりました。
これで人はしゃべれるようになりました。
これはよく言われますけど、意外と見落としてるものがあるんですよ。
それは毛です。
動物って、体を毛でおおわれてますけど、人間は、体毛がほとんどないですよね。
頭には毛が生えますけど、顔には毛が生えないですよね。
これ、ものすごく重要なことだって、わかりますか?
なんでかっていうと、もし、顔を毛が覆っていたら、細かい顔の違いなんか分からないですよね。
つまり、顔に毛が生えないことで、顔の微妙な違いがはっきり分かるようになったんです。
毛が無いから、一人ひとりを区別して認識できるようになったんです。
つまり、個体識別できるようになったんです。
これは、さらに大きなものを生み出しました。
個体識別できるってことは、自分と他人が違うことを認識できるわけです。
つまり、自分は他とは違うってことを理解できるようになったわけです。
これが何かわかりますか?
それが、自分です。
他の誰でもない自我って概念を生み出したんです。
こうやって、一人ひとりが違うって認識する人間社会が生まれました。
この時に絶対必要なのが、顔による個体識別です。
だから、顔を高精度に識別する画像認識機能を生み出したんです。
いや、逆かもしれません。
顔を高精度に認識できるようになって、自我が生まれたのかもしれません。
いずれにせよ、大和田さんは、この高精度顔認識機能がうまく機能しなくなったんでしょう。
さて、この高精度顔認識機能、できるのは、顔の区別だけじゃありません。
さらに重要なものを認識できるようになりました。
それが何かわかりますか?
それは、顔の表情です。
表情の違いも、ほんと微妙な違いです。
わずかな角度の違いで、全然違った表情になります。
高精度顔認識機能は、この微妙な違いを読み取るんです。
普通の画像認識機能じゃ、顔の表情は読み取れないんです。
普通の画像認識機能と、高精度顔認識機能の違い、じつは、これ、簡単な実験で簡単に確認することができるんです。
さっそく、やってみましょう。
これ見てください。
モナリザを逆さにした絵ですよね。
特に、おかしなところはないですよね。
じゃぁ、これを回転して元に戻しますよ。
はい、どうです。
おかしいでしょ。
こんなにおかしい顔なのに、反転すると気づかなかったでしょ。
なぜかわかりますか?
それは、反転した顔は、普通の画像認識機能を使ってるんです。
普通の画像認識機能は、それが何かを判断するだけです。
高精度顔認識脳が作動するのは、顔が正しい位置にセットされてからです。
いってみれば、高精度顔認識機能は、顕微鏡みたいなものです。
何百倍って拡大して細かな違いは認識できますけど、正しい位置にちゃんとセットしないと、機能しないんです。
だから、反転すると、高精度顔認識機能が作動しなくて、表情のおかしさに気づかなかったんです。
たぶん、大和田さんも、このぐらいの大雑把な違いでしか、顔とか表情が読み取れないんでしょう。
人は、自分と他人の違いを認識できるようになりました。
違いの認識っていうのは、他人との比較です。
つまり、あの人は自分より優れてるとか、劣ってるとか、認識するようになったわけです。
そこから生まれるのは、憧れとか、見下すって感情です。
自分が普通より劣ってると認識したら、恥ずかしいって感情も生まれるでしょう。
これが人間特有の、人間らしい感情です。
そして、その感情は、表情に表れます。
憧れてる表情とか、傲慢な表情、恥ずかしがってる表情とかです。
そして、それを認識するのが、高精度顔認識機能です。
このようにして、脳の機能が進歩するにつれて、心も進歩していったわけです。
さて、次は、ディスクレシアの濱口瑛士君を見てみましょう。
かれは、画家として活躍しています。
これだけ緻密な絵を描くんですけど、瑛士君は、自分の名前をかけません。
これって、どういうことでしょう。
どうも、絵を描くときに使う脳の機能と、文字を書くときに使う脳の機能は別みたいです。
これも不思議ですよねぇ。
画像認識で、一般的な画像認識と、顔認識の二種類があるように、書く機能も二種類あるようです。
頭の中で思ってることをペンで表現するという点では、絵も文字も同じです。
ただ、絵の場合、目で見たものとか、思い浮かべてる形をペンで表現するわけです。
それに対して、文字の場合、思い浮かんだ形でなくて、予め決められた形やパターンがあるわけです。
その決められた形をペンで表現しないといけません。
形というか、形のポイントが決められていて、そのポイントをはずすと、正しい文字にならないわけです。
絵も似てますけど、ポイントの精度が全然違うんです。
高精度顔認識機能の違いみたいに、文字のポイントを高精度に認識したり、ポイントを押さえて文字を書く機能があるんです。
濱口君は、文字は読めるけど、書くことができません。
おそらく、脳の中には文字認識機能、文字表現機能があって、濱口君は、文字表現機能が損傷してるんでしょう。
濱口君は、学校で、何度も文字の練習をさせられたそうです。
文字が書けないのは練習が足りないからだ。
そういわれて何度も練習させられたそうです。
でも、練習して書けるようになるのは、文字表現機能があるからです。
その機能が損傷してる人は、練習しても文字が書けるようになりません。
目が見えない人に、練習すれば見えるようになるって言うのと同じです。
そういうことを理解する想像力を持たないといけませんよね。
さて、ここまで語って、どうしてもわからないことがあります。
それは、文字表現機能が、どうやって生まれたかってことです。
絵を描く機能は、何となくわかります。
目で見たものを、ペンとかを使って線で表現するわけです。
これは、外部環境に適応して生まれた機能として理解できます。
言葉をしゃべるのも、まだわかります。
二足歩行で、のどが下がることで、いろんな音を出せるようになったわけです。
頭の中で思ってることを、音の変化で表現したのがしゃべり言葉になったんでしょう。
わからないのは文字です。
人は、いろんな形やパターンを線で表現する機能を獲得したわけです。
今まで声で表現してたものを、その機能を使って、線で表現したんでしょう。
それが文字です。
わからないのは、形とかパターンを線で表現する文字表現機能がどうやって生まれたのかです。
絵とかしゃべり言葉は、環境に適応することで生まれたで説明がつきます。
これがダーウィンの進化論です。
でも、文字表現機能って、環境への適応じゃないですよね。
外部世界に文字があるわけじゃないです。
文字は、脳の内側から生み出されました。
つまり、文字表現機能が、脳の中に突然生み出されたわけです。
ダーウィンの進化論では、これを突然変異で説明します。
突然変異で文字を生み出す機能が生まれたわけです。
最大の疑問は、突然変異なんかで、本当に、文字を生み出す機能が生またかってことです。
なんか、都合よすぎじゃないですか?
じゃぁ、他にどんな方法が考えられるでしょう?
たとえば、文字を認識する遺伝子が、最初から、組み込まれてたとかはどうでしょう?
準備が整ったとき、その遺伝子が発動するわけです。
準備って言うのは、言葉をしゃべったり、絵を描けるまで進化したってことです。
そこまで進化したとき、文字を表現する遺伝子が発動するんです。
いま、しゃべってる内容を線で表現しようって。
それは、絵じゃなくて、特定のパターン、または記号です。
つまり、絵を描く機能とは別の、文字表現機能が動き始めたんです。
じゃぁ、その遺伝子を組み込んだのは誰なんでしょう?
もしかして神?
それとも、宇宙人?
たとえば、はるかかなたの銀河に宇宙人がいたとしましょう。
その宇宙人は、強力な感染症とかで絶滅する運命にありました。
そこで、自分たちが生き延びるのはあきらめて、その代わり、自分らの遺伝子をどこかの星に残そうと思ったんです。
ただし、その星がどんな環境かわかりません。
そこで、どんな環境でも、進化によって、その環境に適応できる巧妙な遺伝子をつくりました。
そして、その遺伝子を収めたカプセルを宇宙に解き放ったんです。
その一つが、35億年前の地球に到達しました。
そこから、生命が進化し、次々に進化し、500万年前、直立二足歩行する人類が誕生しました。
人類は言葉をしゃべるようになり、3000年前、文字表現機能の遺伝子が発動したんです。
こうして、人類は文字を手に入れました。
さて、どうなんでしょうねぇ。
この説が正しければ、人類は、まだ、発動していない機能があるかもしれませんよ。
そろそろ準備が整って、次の機能が発動するかもしれません。
はい、今回の動画が面白かったら、チャンネル登録、高評価お願いしますね。
それから、よかったらこちらの本も読んでください。
それじゃぁ、次回も、おっ楽しみに!